情報精査に意外と役立つ「傾聴」意識(koget クリプトコラム)
仮想通貨市場に冬がきて長いですが、この状況でもブロックチェーンを使ったビジネスの立ち上げ、Web3へ新たに参入する企業などの話題は毎日のようにありますよね。私が普段ふらふらしているCOSMSO界隈でも、新しいチェーンの開発・立ち上げの話題は事欠きません。
そのなかで、どのプロジェクトに資金を入れるか、どのチェーンに遊びに行くか決めるときに、インフルエンサーやMODの発信mプロジェクトの広告や宣伝を読み解くときに、『傾聴』の意識が意外と役立つなあと感じたのでその話をしたいと思います。
(コトバンクより引用 https://kotobank.jp/word/%E5%82%BE%E8%81%B4-178758 )
『傾聴って目の前に相手が居て、しゃべる場がないと役に立たないじゃないか。オフ会に行って顔出しするつもりがない自分には関係ないよ』なんて思う方が多いかもしれません。しかし、直接顔を合わせなくても、相手の言葉や思いを伝えてくれる媒体がネット社会にはあふれています。
発信側のプロジェクト、チェーン、インフルエンサーがどんな意図を持ってその文章を書いたのか、その映像を作ったのか。共感しながら、目の前で相手に話をされていると思って聴く意識を持ったまま発信をそのまま受け取る。いいとか悪いとかは考えずに受け取るようにすると、自分の好き嫌いで避けていたプロジェクトのWPも読みやすくなります。また、相手がどのような意図でこの情報をこのタイミングで出したのかなと考えるようにする癖がつくので、盲目的に相手を信じたり、情報に踊らされて失敗したりすることが減っていきます。
素直に『聴きながら』拾っていく情報としては、
・ターゲットは誰に向けて?(個人投資家?ユーザー?企業)
・開発資金は十分あるか?
・お金を集めたいだけ?それともちゃんとビジョンがある?
・そのチェーンを作った意図はあるか。また、その意図に合わせてプロジェクトは誘致できそうか。そのための発信は適切か。
・プロジェクトの目的に合ったチェーン選定ができているか。(例:トランザクションを何回も通すゲームプロジェクトが、ガス代が高いチェーンを選んだとしたら、ガス代が高いというデメリットを消す対策が考えられているのかどうか) などでしょうか。
これらはあくまで一例ですが、これらの基礎情報を拾ったあと、運営側の目線から、自分の目線でもう一度拾った情報の内容を精査します。(これで2方向からの視点で2回情報精査ができるので、盛り上がった心理のまま、勢いで詐欺プロジェクトに突っ込むリスクを減らすことにもなります)お金があってトラブルがなく、思想通り安定して稼働しているチェーンには、良いプロジェクトや良いプラットフォームが安心して入ってきやすい。
プロジェクト運営にはお金が必要です。つまり、良いプロジェクトが沢山集まれば集まるほど、チェーンの外からお金が入ってくるし、TVLの増加につながります。TVLが上がればチェーンの注目度が上がり、さらに投資資金が集まる→チェーンのメイントークンの需要が高まって、価値と価格に反映されるターンがくるよなあ、というなんとなくの見通しが立ってきます。
私の場合は、こんな感じで見通しがたったら資金を投入し、これらが上手く回らなくなったら撤退するようなやりかたをしています。もちろん、トークン価格やTVLもチェックしますが、こうして2方向から見ること、別の指標を取り入れることで振り回されることなく冷静に投資ができます。ガッツリ負けにくい、トントンで撤退しやすい方法です。
デメリットは、発信をまめに追いかけないといけないことと、感情移入しすぎてしまうと撤退時を見失うことがある点かなと思います。
LFGでやっているクリプトαラジオも、運営側はなんでLFG選んだのかなあとか、投資家にどういう動きをして欲しいのかなあとか、どんな意図でこのトークノミクス構成にしているのかなあなんて考えながら聴くとけっこう楽しいです。adminの皆様は得意分野がそれぞれ違うので、目を付けるところも違ってけっこう勉強になったりしますよ。
DiscordでもTwitterでも、画面の向こうには人が居ます。対面で話す距離からすると遙かに離れた距離であっても、人が居る以上は根底に意図や思いがあって発信されるわけです。
これは市場が冬だろうが夏だろうが変わらない根底のところです。そこにアクセスできる『傾聴』って意外と使えて面白いな、大事だなと思うのですが、いかかでしょう?
作者 koget